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2014/12/02 人類学的には歯の本数は進歩し減少 By コージ歯科

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2014/12/02 人類学的には歯の本数は進歩し減少

日本全身咬合学会が11月30日、東歯大で開催され、特別講演では、橋本正次・東歯大教授の「かみ合わせと人間の進化」が行われた。同教授は、拉致された人の遺骨鑑定をするなど活躍し一躍有名になり、現在は外務省参与、厚労省慰霊事業人類専門員などの肩書きを有している。講演は、人類学の観点から、歯の容積・形状の変化について、歴史を背景にユーモアをまじえて説明した。冒頭、身元遺体作業の苦労の一部をまじえて、「最近は、本当に、精巧に補綴物を製作されるので、見分けが難しくなってきている。技術の向上はいいことだが、私の立場からは、どう表現していいのか戸惑います」と会場の笑いを誘うなどして、終始和やかな雰囲気で行なわれた。中でも歯に関する講演要旨を以下に紹介する。 人類学の視点から、やはり二足歩行したことが大きな分岐点いなるとして、「二本足で歩くことで、脳の容量は増加してくる。具体的には、500ccから1400、1500ccになってくる。しかし、その一方で、歯の大きさはどんどん縮小していく。これは明らかに、猿人から原人、そしてネアンデルタール人、今の人間、現代人へと続いているのです」とした上で、「ネアンデルタール人については、徐々に歯は小さくなっていったということです。だから、歯は人類学的に見れば小さくなっているといえる」と指摘した。 さらに歯の大きさ、歯の数に言及したが、「36本から32本まで進化してきている。今のヒトで、おそらく40~50%の人に第三大臼歯、つまり親不知が生えない人が多くなってきている。親不知が生えなくなると、ヒトの歯の総数は28本になっていく。一方、猿の歯の数には変化がみられない。そうなると、ヒトだけがサルのグループから先にいっているとも言える。これが、この先どうなるのかという話なのです」とした。歯の進化傾向としては「人類学的にみれば、縮小化、歯数の減少、そして歯冠表面が単純化してくるという、この3つが一般にいわれる歯の進化傾向なのです」と指摘した。  歯もこのように時代とともに変化しているが、歯数が増加していれば進化といえるかもしれないが、減っていることから退化というのですが、敢えて言えば、退化も進化の一つと見れば、退化という言葉は使わなくて進化という言葉で表すことができる。そこで、歯のどの歯が大きく変化していくのか興味があるところ。 「アジア、アフリカの旧世界に住んでいるサルはすべて、ヒトも含めて32本と同じとされているが、ヒトでは親不知といわれる第三大臼歯が生えない人が出てきて、近い将来は28本になっていくのではないかと思われる」と指摘。さらに、「側切歯という歯が道路工事中で使うようなコーンがありますが、それを反対にしたような先端が尖った形になってきている人がいます」と最近の傾向に触れながら、「歯というのは、退化傾向にあるときは徐々に形を変えながら、変化に富んでいきます。親不知もそうです。ですから、親不知と同じような傾向の歯ということになり、将来はこの側切歯もなくなると考えられます。そうすると、24本になります。さらにその先では小臼歯が減り、20本になるのではないでしょうか」と予測する。ただし、人類学の観点での話であって、近い将来から、おそらく、数千年先かもしれませんし、数万年先の話かもしれません。もちろん、もっと早い時期という可能性もあります。もし、このような傾向で歯が減っていけば、いつかは歯の根が最も長い犬歯だけになるときがくるかもしれません。ですから、過去の44本から36本、28本になり、もう少し先では20本くらいまでいくのではないかと。20本という数字は、乳歯の数と同じ」と述べる。  一方で、歯の数は減っていないという説があることには、次のように補足説明している「今まで述べましたように、人類学的にみれば歯の数は確実に減っているわけです。ただし、歯科臨床で一人の人生の40年、50年のスパンでは、歯は増えているようにみえる場合だってあるのです。20歳から60歳まで研究したら、たったの40年の中で見ているわけですから、その中で調べたら、増えていますよという結果が出たとしても何もおかしくはない。これは決しておかしいことではなくて、見ているライフスパンのスパンが違うのだということさえ考えていただければ、人類学的に見れば明らかに減っているのです」とした。  歯の本数や形状の人類学的背景を通じての解説に、傍聴していた出席者には真剣にメモを取る姿があった。1本1本の歯が持つ歴史を改めて見ることができない内容であった。
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人類
乳歯
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減少

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歯科医院というと皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか?痛くて怖いというイメージがどうしてもあると思います。虫歯や歯周病になっても歯科医院へ行かなければ、症状は悪化していくばかりとわかっていても、どうしても通えないという方もいらっしゃると思います。
コージ歯科では、様々な機器を使用しできるだけ痛くなくい治療を目標にし、特に虫歯の予防や歯周病の治療には、歯科用レーザーや電動麻酔器、エアー切削装置などを使用した無痛治療を行っております。

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